別注品をつくる理由

こんにちはG.B.Gafas KYOTOの岡田です。
今回は、私も参加している別注企画についてお話をしたいと思います。

そもそも、なぜ別注品のオファーをするのか？

私達は毎シーズン国内外で買い付けを行っています。
買い付けは、そのシーズンの店内構成を決定するとても重要な仕事です。
トレンドを分析しつつ、どんなアイウェアだったらお客様が快適に使っていただけるのか？を考えていきます。

デザインとクオリティのバランスや、ブランドの歴史、ストーリー等を吟味してバイイングするわけですね。
そのためには、ブランドとのコミュニケーションがとても大切です。
デザイナーや関係者の話を何度も聞きに行ったり、製造の現場に足を運んだりもします。
（今の状況では思うようにできませんが…）

そんな感じでコミュニケーションを深めていくとデザイナーの考えやブランドのバックボーンのようなものが、よく理解できるようになります。

理解が深まるにつれブランドへの愛着と言いますか、惚れ込み度合がグッと上がっていくのですね。
そうなってくるとウチだけのスペシャルなヤツが欲しくなってきます。
デザインはデザイナーの聖域であると分かっていますが、このモデルのこんな色があったら…なんて想像は、すでに膨らんでいますからね。

そこからが別注企画のスタートです。
ブランドサイドとしては、コレクションは完成形です。
そこに手を加えるわけですから、信頼関係がとても大切です。
これまで幾度も対話を繰り返しているので、こちらがイメージしている事もわかってくれています。
ですから、デザイナーさんから提案があったりもするのですよ。
少量生産だからできる仕様や素材…

そんな感じで、私達の『特別な一本が欲しい』という気持ちが原動力となって別注品は完成へと向かっていくのです。

最後にイチオシの別注品をご紹介します。

○ OLIVER GOLDSMITH“CONSUL s” Celluloid Limited Edition

英国の名門ブランド『OLIVER GOLDSMITH』が、名優マイケル・ケインのためにデザインしたモデル“CONSUL”。
その普遍的なシルエットはウェリントン型の原型の一つとも言われています。
そんな名作“CONSUL”をセルロイドで使用し、当社限定カラーをオーダーしました。

セルロイドは、19世紀に象牙やべっ甲の代用品として作り出された世界初の人工樹脂で、硬さと滑らかな肌触り、そして、丁寧に磨かれた事で現れるしっとりとした光沢が特徴です。
しかし、可燃性のある素材のため、限られた場所でしかフレーム製造ができず、現在はほとんど使用される事がありません。

希少性のあるセルロイドの美しさを堪能していただけるダブルカラーや、テンプル（腕部分）にクリアカラーを採用するなど、これまでのCONSULとは一味違ったものになっています。

価格:¥36,300(tax in)

○ JULIUS TART OPTICAL “AR” Limited Model

G.B.Gafas、decoraのエクスクルーシブとなっているJULIUS TART OPTICAL 『AR HANDMADE COLLECTION』の4thカラー『BROWN GRADIENT』の発売を予定しております。

カラーは、過去にJULIUS TART OPTICAL の別モデルに使用されていたブラウンのグラデーションをベースにしております。
黒や濃茶などの目立ちやすい色とは異なり、自然と顔に馴染むような色調は、当時としてはかなり洒落た雰囲気だったのではないでしょうか？
そんな柔らかな色味が今の気分にもフィット。
使い勝手が良さそうです。

発売日:8月下旬予定
価格:¥42,900(tax in)

※数量限定のため、事前のご予約は承っておりませんのでご了承ください。

〈G.B.Gafas KYOTO店長　岡田〉