Designer’s Voice

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 25

March.

2020.

皆さん、こんにちは。G.B.Gafas KYOTOの岡田です。
 
古き良き時代に欧米の紳士が愛用した眼鏡をテーマにした当社オリジナルブランド『FISH&CHIPS』に今季、新作が加わりました。

 


 
THEER PIECE-SR  ¥26,000(+tax)

 

1920年代に製作されたサドルブリッジ(一山)の縁無し眼鏡をモチーフに繊細で幅広くコーディネートできるアイウェアを目指しました。

 

*3月6日のブログ “オリジナルブランドFISH&CHPS” をご参照下さい。

 

今回もオリジナルフレーム企画を具現化してもらったのは、YELLOWS PLUS のデザイナー山岸 稔明氏です。

 

 

今ブログでは、『THEER PIECE-SR』をデザインする上で苦心したポイントを聞いてみました。

 

「FISH&CHIPSのデザインで大切にしているのは、ベースとするヴィンテージフレームから抽出するバランスです。
通常タイプのノーズパッドがついているモデルだと縁がない分、ブリッジが目立やすくなります。
今回の一山の縁無しフレームは、ブリッジが目立たないシンプルな見た目がとても綺麗ですよね。
しかし、それをただ日本人の鼻梁に合わせてデザインすれば良いという訳ではないのです。」

 


 
「一般的にサドルブリッジ(一山)のフレームを日本人の鼻梁に合わせる場合、センターラインから少し下げた位置にサドルブリッジを設定します。そうする事で自然に前枠が持ち上がるようになるのです。
しかし、今作は欧米式のクラシックスタイルを踏襲し、上の画像のようにセンターラインに合わせてサドルブリッジを付けています。
その方が、FISH&CHIPSのコンセプトに合った仕上がりになると思いましたので。
その状態で装用感を高めるため、何度も試作品を作ってサドルブリッジの角度や高さを調整しました。」

 

「そして、毎回、製作現場と何度も打ち合わせを重ねるのが、どこまで細くできるのかという事ですね。
ヴィンテージのメタルフレームってすごく細いし、丁番も小さい。
これを表現しながら、今の眼鏡として必要な強度を保持しないといけないのです。
そして、ただ細くするだけではなく、レンズに負担を掛けないように弾力性も必要です。」

 

 

「左がヴィンテージの丁番で右がTHEER PIECE-SRの丁番です。
ヴィンテージはくびれていますから細く見えますが、ネジ穴が切ってある部分は同じ位になっています。
全体的にスマートに仕上げるイメージでしたので、特徴的な造形にはしないようにしました。」

 

 

「レンズ留めも可能な限り小さくしました。
ヴィンテージ風にしているという事もありますが、レンズの内側に入る箇所ですので視界の邪魔ならないようになっています。」

 

 

「一般的な縁無し眼鏡のレンズ留めネジは1.4mm(右)ですが、THEER PIECE-SRに使用しているのは、1.2mm(左)です。
加工の際、レンズに穴を大きく開け過ぎると緩みの原因になるので穴開け作業に正確性が求められます。」

 

「図面段階と試作段階、そして、実際に製作に入ってからも修正を重ねた事もあり、完成まで時間が掛かりましたが、良い出来になったと自負しています。」

 

追記

 

 

Model: THREE PIECE-SR

Color: W, G, AS, AG

Price:¥28,000(+tax) *カラーレンズの入った価格です。
 
本日、THEER PIECE-SRのサングラスバージョンが発売になります。
カラーレンズになった事でアクセントの効いた一味違う表情なっています。
 
レンズに穴を開けてパーツを取り付ける構造のため、弾力性のある特殊なレンズを採用しています。
また、レンズの裏に反射防止コートを施す事でカラーレンズにありがちな裏面の映り込みをカット。
快適な視界を提供してくれます。
ぜひ、実物をご覧なって下さい。
 
 
 
 
 
〈G.B.Gafas KYOTO店長 岡田〉
 

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