フチナシ眼鏡に関する私見

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 21

August.

2019.

こんにちは、G.B.Gafas KYOTOの岡田です。
 
近年、多くのお客様に好まれているのは、枠がプラスティックで中央に位置するブリッジやテンプル(アーム部分)が金属製になったミックスフレームです。
オールプラスティックのフレームほど主張せず、さり気なくデザイン性をアピールできるモデルが多い事が一番の理由ではないでしょうか。
 
 

しかし、最近、それとは別の流れもできつつあります。
JULIUS TART OPTICALやNATIVE SONS、JACQUES MARIE MAGEに代表されるようなボリューム感のあるセルフレームに視線が注がれるようになってきました。
すでに有名ファッションブランドは、これらとのコラボレートモデルを打ち出してきています。
 
 

ミックスフレームがメインストリームであれば、そこに収まらないデザインに「新鮮な気分」を創り出してくれるエッセンスが潜んでいるものです。
その一つがボリュームのある肉厚セルだとするなら、もう一つのスタイルを忘れてはなりません。
それは、枠の存在感を消したリムレス(縁無し)フレームです。
 
 

もちろん、こちらも米国のOLIVER PEOPLESや前述したJACQUES MARIE MAGE、
日本ではYELLOWS PLUSなどが、先駆けてコレクションに加えており、注目すべきスタイルである事は間違いありません。
とはいえ、この10数年間、ファッションシーンでセルフレームにスポットが当たる事はあっても、リムレスフレームが脚光を浴びる事はありませんでした。
 
 

私が初めてリムレスフレームをカッコいいと感じたのは、80年代半ばにデザイン性のあるダブルのスリーピーススーツに身を包み、リムレスをかけた俳優をテレビで見た時でした。
 
これが眼鏡に興味を覚えた最初だったかもしれません。
その頃の私が着用していたのはダークグレーのセルフレームでしたから、真逆の繊細な雰囲気が衝撃的だったのです。
 
 

それから間もなくしてリムレスフレームは一気に流行しました。
これまで薄型レンズと言えばガラスだったのが、屈折率の高い薄型プラスチックレンズが出現したことで、薄くても割れにくいという安全性が担保された事もあったのでしょう。
そんなわけで、私もたくさん買ってもらいました。(まだ学生でしたので。)
当時はDCブランドとライセンス契約でつくられた眼鏡がほとんどでしたから、KENZO、NICOLE、renoma、agnes b等々が主な面子でした。
 
 

でも、本当に欲しかったのは、もっとシンプルなモデル。
結局、これだ!というフレームには出会えなかったように思います。
 
 

90年代に入ると再びセルフレームのブームが到来。
80年代よりもシャープにデザインされて表舞台に帰ってきました。
リムレスが再び注目されたのは、98年頃だったと思います。
当時、ファッション業界はスポーティーなスタイルをラグジュアリーに変換。
機能美の名の下、大きめのレンズサイズでハイカーブのリムレスフレームが登場。
薄い目のミラーコーティングをレンズにかければ、モード感満載でした。
しかし、2005年頃にトラッド旋風が吹き、現在流行しているデザインへと移り変わってきました。

 
 

そして現在、そこに新たな洗練を加えるなら、リムレスフレームは外せないのではないかと思います。
もちろん、2000年代前後のそれではなく、スタンダードなデザインのリムレスフレームです。
 
 

 
 
今、最も正統派のリムレスフレームを提案しているYELLOWS PLUS。
この辺りのモデルをカジュアルに掛けこなすのが、とても格好良いと思います。
 
 

ツラツラと私見を述べてしまいました。
せっかくですので、次回はリムレス(縁無し)フレームの出自について触れてみようと思います。
もう少しお付き合いいただければ幸いです。
 
 
 
 
(G.B.Gafas KYOTO 店長 岡田)

 

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