INTERVIEW “YELLOWS PLUS”

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 06

February.

2016.

G.B.Gafasの各店では“YELLOWS PLUS-上質の様式美-”と銘を打ちまして、ファーストコレクションから展開しておりますYELLOWS PLUSにスポットを当てたエキシビジョンを開催しております。

前回ブログでプレスの漆畑が書いておりましたとおり、イエローズの物づくりの本質は

普遍性を持った型(様式)の追求にあります。リム(枠)の太さに微妙な変化を持たせたフォルムの美しさやモデル毎の絶妙な肉厚感の違いを目の当りにすると、その美学がコレクション全体に貫かれているのが良くわかります。

こういったオリジナリティを確立できた事が世界で勝負していけるジャパンブランドに成長した所以ではないか?私はそんな風に考えています。

今回はYELLOWS PLUSのデザイナー 山岸稔明さんとお話をするチャンスがありましたので、日ごろ疑問に思っていることを伺ってみました。

 

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岡:年末にもお会いしましたが、忙しそうですね。

 

山:いや~。それほどでもないのですけどね。

 

岡:こうやって一対一で話をする機会ってあまりないですから、山岸さんにインタビューしてみたいなと思うのですが・・・。よろしいですか。

 

山:ええ、まあ、私で良ければ。

 

岡:最近、日本人デザイナーの眼鏡の評価が高くなってきているような気がするのですが、山岸さんはどのように思ってらっしゃいますか?

 

山:自分が日本人デザイナーを代表しているわけではないので、うかつな事は言えませんが、以前にも評価の高い日本人デザイナーさんっていうのはいらっしゃったんですね。しかし、ブランドの世界観を構築していくようなディレクターが不在だったように思います。だから、ぐっと上り調子になっても終息してしまうような感じになってしまった。

 

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岡:なるほど。イメージ戦略というといかにもビジネス感がバリバリに出てしまうので好きな表現ではないのですが、ブランドが持っている本質を守っていくには、やるべき事、やらない事を取捨選択するのは大切ですよね。どういう形態のお店を取扱店にするのかとかね。

 

山:はい。同じ事を繰り返さないようにしたいと思っています。

 

岡:イエローズのコレクションに話を移しますが、バイヤーやユーザーの皆さんに、ここを見て欲しいというのはありますか?

 

山:ご理解いただいているかとは思うのですが、そぎ落としていく事で生まれる密やかな美しさですかね。また、デザインがシンプルになればなるほど造りの粗が目立ってきます。

それを緻密な設計と丁寧な作業により克服する日本の眼鏡技術も見て頂きたいです。あくまで希望ですけどね。ユーザーの方には、何となくでも他との違いを感じていただければと。

 

岡:海外と日本で人気のあるモデルって違いますか?

 

山:トレンドの捉え方には日本と差は感じないですね。骨格的な問題だと思うのですが、ブリッジ位置の高い物が好まれる傾向があります。フレームラインの上部がストレートになっているモデルも根強い人気です。日本にない傾向といえば、女性がフォックス(つり目型)系のモデルを好むことかな。

 

岡:最後に今後のコレクションでやってみたい事があれば教えて下さい。

 

山:う~ん。普遍性というテーマを大切にしながら、その時々で思っている事を形にするっていう感じかな。

 

岡:平たく言えば内緒っていう事ですね。

 

山:そこの部分は含みを持たせておいて下さい。色々語ってしまいましたが、服やアクセサリーと同じように身につけた人が素敵に見えるコレクションを創っていきたいです。それに尽きます。

 

岡:もう、その域には達していると思いますけどね。本日はありがとうございました。

 

(G.B.Gafas KYOTO店長 岡田)

 

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