スタンダードの強味

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 05

August.

2020.

皆さん、こんにちは。G.B.Gafas KYOTOの岡田です。

パント(ボストン)やウェリントンと呼ばれる縦幅の深いトラディショナルなレンズシェイプが、トラッドファッションブームの流れに乗って2010年前後から再び注目が集まるようになりました。
現在は、ファッションの傾向も変わり、ミニマルでルーズフィットなバランスやスポーティなテイストが中心なってきています。

しかし、眼鏡のレンズシェイプに関しては、ウェリントンやパント、その派生型であるクラウンパントの人気が陰る事はありません。
もちろん、セルかメタルかといった素材や、サイズ感、ボリューム感、そして、ディテール等のトレンドの変化はありましたが、純粋にレンズシェイプを見ればトラディショナルなフォルムに主流になっているのです。

なぜ、今なおウェリントンやパント等のトラッドなシェイプをデザイナーは作り続けるのでしょうか?
人気のある型なので採用する事が多いのは、もちろんなのですが、そこには機能性という側面を見逃すことはできないと考えています。
眼鏡黎明期のデザイナーの手によって誕生したウェリントンやパントは、眼鏡という限られた面積で広い視野を確保するのに最適なフォルムであり、今なおこれを超えるモノがありません。
また、個性的になり過ぎずに顔馴染みが良いのも特徴で様々なファッションと調和が取りやすくなっています。

今回は、この二つのレンズシェイプにスポットを当て、なおかつロングセラーとなっているモデルをご紹介します。

○パント/クラウンパント

1930年代に登場したパント。
日本ではボストン型として知られています。
クラウンパントは、パントの上部に角をつけた派生型です。
最初期の眼鏡は丸型でしたが、視線の入らないレンズの上部を減らし、下部にスペースを広く変形させた事で視野をしっかり確保できるようになりました。
パント(PANTO)とは広角を意味するPANTOSCOPICが元になっていると言われています。

YELLOWS PLUS DARCY ¥37,400(tax in)

欧米で高い評価を獲得しているジャパンブランドの雄。
先人が創出した“型”を磨き上げるようなデザインには普遍性が備わっています。
今作は、30〜40年代のデザインをベースにディテールに拘った一本。
チタンを使用しており、抜群のフィット感を約束してくれます。

OLIVER GOLDSMITH RADLETT ¥38,500(tax in)

ジョン・レノンやダイアナ元妃が愛用した英国の老舗ブランド。
こちらは70年代に発売されたベーシックなセル巻きのメタルフレームをチタンで復刻したモデル。
当時を彷彿させる素朴なシルエットをキープしつつ、掛け心地に優れた一本です。

○ウェリントン

1950〜60年代に眼鏡の素材としてプラスチックが使われるようになりました。
その頃、爆発的に流行したのがウェリントン型のプラスチックフレームです。
視野はパントのように広く確保しつつ、丸みを抑えたシェイプがスマートな雰囲気をつくってくれます。
この頃、工場で働く上級職の人達のためにデザインされたVIPセーフティーというモデルもウェリントン型のプラスチックフレームでした。

JULIUS TART OPTICAL AR Limited ¥42,900(tax in)

古くはジェームス・ディーン、最近ではジョニー・デップが愛用しているTART OPTICAL『ARNEL』は、すでに生産が終了していますが、現在はJULIUS TART OPTICAL『AR』
として日本製で復活。こちらは『ARNEL』時代の製法を再現し、ディテールを正確に再現した当社限定モデルです。

OLIVER GOLDSMITH CONSUL-S ¥35,200(tax in)

1930年代に創業、英国王室御用達の栄誉も授かったブランドです。
60年代に入るとオードリー・ヘップバーンやピーター・セラーズといった銀幕のスターがこぞってアイウェアをオーダーしました。
こちらは、名優マイケル・ケインがオーダーしたモデル。
ボリューミーで存在感を楽しめる一本です。


パントやウェリントンのフレームの使い勝手の良さを力説してまいりましたが、ここで一つ御提案です。
ここまで汎用性の高いフレームなら、使用頻度も高くなるのは必然。
ぜひ、レンズの機能にも拘っていただければと思います。
例えば、遠近両用レンズとパント&ウェリントンとの組み合わせは、手元距離が見えにくくなった方が選択する眼鏡として最適解であると言えるでしょう。
縦幅にゆとりのある形状ですから、上方から下方に度数が変化する遠近両用レンズとのマッチングは抜群です。

おまけにファッション性もある。
ファッション性と言っても先端を突っ走るような感じではなく、さり気ない雰囲気で着用が可能です。
かく言う私もパントのセルフレームに遠近両用を入れて使用中です。
手元が見えにくく感じ始めたなら、ぜひオススメです!

〈G.B.Gafas KYOTO店長 岡田〉

 

 

 

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