ショップオリジナルの魅力とは?

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June.

2019.

こんにちは、G.B.Gの佐藤です。

オプティシャンとして私たちの仕事のメインはお客様へのビジョンサポートですが、平行して色々な仕事に携わっているスタッフがおります。プレスや企画、海外買い付けなど。そんな中、私も数年前からオリジナルの商品企画の仕事に携わらせてもらっています。いまだに試行錯誤の繰り返しで、日々勉強の毎日です。

 

私たちが、最初のショップ『THE GLASSES』を京都の北山に立ち上げてから、25年がたちました。創業以来、私たちはいくつものブランドと出会い関わり、そうした中でいくつかのショップオリジナルブランドをご提案し、またご支持いただきました。

2000年代に入ると、ショップオリジナルはどこも売れ筋を追求していき、同じターゲット層のベクトルに合わせたOEM・ODの商品で溢れかえっていました。本来、オリジナル商品はショップの個性を主張するためのものでしたが、粗利益をとるための売れ筋商品と化し、オリジナリティが無くなっていったのです。

 

だからこそ、私たちは、シンプルな疑問に直面しました。

「ショップオリジナルとは何だろう?」

私たちにできることは、今までに無かったものを生み出したり、創造性に富んだクリエイティブなデザインをすることではありません。デザイナーの領域には決して踏み込まず(そもそも無理です)、かつては多くの人に愛用されつつ今は忘れられてしまったものや、美しいデザインでありながら日の目を見なかったものに、もう一度光を当て、掘り起こし、リスペクトすること、そしてそれをセレクトショップだからこそできるレベルで表現し、それなりの価格で提供するという考えに至りました。

 

そうしてリリースされたのが、『Trip』であり『FISH&CHIPS』です。

 

時代の移り変わりによってプラスチックやメタルの加工技術は大きく変化し、時々のファッションと同調するように眼鏡のフォルムはデザイン化されていきました。現在流行しているアイウェアの原型や過去の名作アイウェアを探求する旅をテーマに『Trip』は誕生しました。

 

Trip LAWYER-DT/G ¥34,000+tax

スポットを当てたのは1950年代に米国で生まれたと言われるサーモントフレームです。実際のデッドストックを参考にブローの厚さを抑え、近年ほとんど見られなくなった眉飾り留めと丁番が一体になったパーツを採用するなど、当時の眼鏡特有の味わいを甦らせました。

 

Trip TWO-TUCK ¥20,000+tax

空前の好景気に沸き立っていた1980年代、ファッションには新しさが求められ、伝統的なフォルムを崩したオーバーサイズのデザインは、その時代の象徴となっています。そんなスタイリングに相応しいビッグシェイプでブリッジ幅の狭いモデルです。

 

古き良き時代の紳士の眼鏡をイメージした『FISH&CHIPS』。子供っぽくカジュアルに見られがちな肉厚のプラスティックフレームとも一線を画す、大人のアイウェアをイメージしています。フォルムは眼鏡というアイテムが一般化した1920~50年代のヴィンテージフレームをモチーフに製造法、マテリアル、そしてテクスチャーにこだわりました。

 

FISH&CHIPS COMBINATION-P-BK/G ¥31,000+tax

1920年代の欧米に登場したメタルテンプル付きのべっ甲フレームを基にしています。側面に繊細な彫金模様を施すなどディテールにこだわりました。

 

FISH&CHIPS SADDLE BRIDGE-R transcription  ¥27,000+tax

古き良き時代の欧米の知識人を彷彿させる一山の眼鏡をイメージしたSADDLE BRIDGEシリーズに転写七宝を用い耐久性を持たせました。

 

私たちの会社には、デザイナーはいません。提案された商品を選ぶだけのセレクターでもありません。幸い眼鏡好きはたくさんいます。

そういったスタッフがブレずにこれからも、かっこいいもの、新しいもの、普遍的なもの、ライフスタイルをより豊かで楽しくする『ショップオリジナル』を提供していけたらいいなと思います。

 

(G.B.Gafas 佐藤)

 

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