こんにちは。プレスの漆畑です。
少し先なのですが、本日は6/10(土)~6/25(日)G.B.G渋谷店で開催されるPersolイベントのアナウンスをさせていただきます。
ペルソールは70年代に青春していた世代にとってはとてもメジャーなブランドかもしれませんが、20〜30代の方の中には初耳という方もいらっしゃることでしょう。
かのスティーブ・マックイーンが公私ともに愛用していたサングラスとして知られているのがペルソールの傑作品番「649」と「714」。サングラスのビジュアルとしては古今東西随一のかっこよさを誇り、タフでクールなマックイーンのイメージとサングラスが見事に合致した姿に多くの人が魅了されました。
イタリアの眼鏡産業は日本、中国と並び世界の3大産地に数えられていますが、どちらかというとライセンス系のハイブランドビジネスが華やかで眼鏡専門の小規模ハウスブランドが世に出にくく、弊社セレクトブランドの中にはイタリアブランドはほとんどありません。
ですがペルソールだけは別格というか、レイバンと並ぶもしくはそれ以上の歴史を持つ唯一のヨーロッパのサングラスブランドとして断続的にセレクトしてきました。
日本ではメジャー指向の若者の間ではレイバン装用者が圧倒的に多いですが、ヨーロッパに買い付けにいくと、レイバンに負けず劣らずペルソールも街でよく見かけます。
さて、ペルソールの歴史を簡単に辿ってみると、その始まりは1917年にまで遡ります。
イタリアのトリノで眼鏡店を開業したジュゼッペ・ラッティが開発したモータースポーツ用ゴーグルの元祖ブランド「プロテクター」がそのルーツと言われています。
この太陽光線や風から目を守るゴーグルは機能性の高さが評判となり、やがてイタリア軍指定のパイロットグラスとなりました。
右)ジュゼッペ・ラッティ
ジュゼッペの眼鏡店は順調に成長し、30〜50年代に「per il sole=太陽を防ぐ」を意味するPersolがブランドとして確立されます。
ペルソールの象徴とされるアローマークのヒンジとメフレクトと呼ばれるフレキシブル構造が開発されたのもこの頃です。
メフレクト
そしてのちにマックイーンの代名詞となる649が登場したのが1957年になります。
“649” ¥29,160(税込)
当時トリノで路面電車のドライバーが風やチリ埃を防ぐために大きな眼鏡を必要としたことが開発のきっかけとなりました。あの独特のティアドロップシェイプは機能性を求めるところに端を発した形状だったのです。
初めてこのサングラスが世間の脚光を浴びたのは実はマックイーンではなく、1961年のコメディ映画「イタリア式離婚狂想曲」の中でマストロヤンニが掛けたことでした。
今もガラスレンズが採用されている背景には当時の使用状況を想定した耐傷、防塵への配慮が脈々と受け継がれ、それも一つのアイコンとされたからでしょう。
以降世界中のセレブリティに愛用者を産んでいき、1994年のフランスの書物「Qualità〜scènes d’objets à l’italienne」の中では、今日までのイタリアにおける創造的な才能を最も代表するモノの一つとして紹介されています。日本でも90年代に雑誌の特集が組まれるようになりました。
1992年徳間書店「Goods Press」ペルソール特集より
ざっくりなストーリーでもなかなか骨太ですね。
どうでしょう?見てみたくなりませんか?
そんな骨太ブランドペルソールの期間限定ポップアップイベントが渋谷店で開催されます。
イベントでは日本未発売モデルを含め、約100アイテムが並びます。
SPECIAL EDITION 『Galleria900』 1940年代に発売されていたアーカイブからの復刻モデル“3142-V-1049” ¥29,160(税込)
骨粗鬆症気味なサングラスでお悩みの貴方に活が入ること請け合いです。ぜひ!
(プレス 漆畑)
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