こんにちは。プレス漆畑です。
渋谷店では9/16より電撃企画「Arumamika Treasure Hunting」がスタートしました。
コアなファンが多いことで知られるアルマミカ。そのコレクションはいつも一歩先を行っていると言われています。
渋谷店では過去モデルのデットストックを可能な限り集め、9/26までお宝探しイベントを開催中です。
ファーストコレクションは2005年。改めて過去モデルを見ると驚くほど古臭さがないのです。
むしろ今!なコレクションが目白押しで、アルマミカの先進性を証明するイベントにもなっています。
プレスの立場を活かして、この機会にブランドを手掛ける今村ご夫婦にアルマミカを掘り下げるための6つの質問を敢行しました。
今村さんたちはふだん展示会のような表舞台にほとんど出られない方なので、貴重な肉声かと思います。
Q①アルマミカと言えばご主人の今村信一さんと今村美佳さんのご夫婦でものづくりされているブランドですが、ブランドネームは美佳さんのアナグラムです。なぜ美佳さんなのでしょう?
A.アナグラムした時の響きを大事にしました。
Q②美佳さんは眼鏡とは無関係の人生を歩んでこられたと聞いています。
なぜ眼鏡をデザインしようと思ったのでしょうか?
A.私はアートの世界に身を置いてきました。
2005年立ち上げ当時、今村のメガネデッサン訓練から始まり、製図書き(通称カチカチ)プロト作り等、こだわりにこだわって作り上げたモデルが「MOON」なのですが、そうやって作り続けていくうちにメガネは多くの規制の中で表現するプロダクトであり、アートであり、ファッションだと理解していきました。そのミックスされたものの中で表現していくことが楽しく、それらのバランスの中で表現しているのがArumamikaです。
Q③数年アルマミカの発売が止まった時期がありました。この空白の期間には何か理由があったのでしょうか?
A.私たちにとって、これまでの流れの中から一旦外に出て、あらためてモノ作りについて問う時間が必要でした。
これはあくまで主観的な見方なのですが、当時メガネデザインがモノ作りの本質とは違うところで動いている空気を感じて、そこから一定の距離をとった思考、表現の仕方をしようと考えました。
結果、私たちがすべきことを考えたときに、もっと新しいことに挑戦した本当のメガネデザインをしていかなければいけないという思いに至りました。
Q④最近京都にオフィスを移されましたが、鯖江という眼鏡を作るには恵まれた立地にありながらなぜ京都に住もうと思われたのでしょうか?
A.京都には長い歴史の中で熟成、洗練されてきた文化やモノ作りがあると思います。
京都に住み、もっと深く本質を感じる事でさらに新しい何かが生まれると感じたからです。
Q⑤アルマミカのデザインは一歩先を行っているといつも感じます。
デザインする上で注意していることや、これはしたくないというようなことはありますか?
A.漆畑さんをはじめ多くの方にそう言って頂ける事は嬉しい事です。
とくに意識はしていませんが、常に新しいものを、何かを変えたいと思ってモノ作りをしています。
Q⑥いつのまにか10周年ですね。10周年という区切りに何か考えていることはありますか?
A.まだ10周年としての何かは具体的には形になっていません。
この10周年を1つの区切りとして、これから10年先に向かってみなさんに価値観を問うモノ作りをしていきたいと思っています。
以上、私の質問に対する回答をいただきました。ここから感じるのは、今村さんたちはデザインに対してとても真面目だということです。そしてマーケットありきのモノづくりを全くしていません。何かに追われるようにモノづくりはしないし、自分たちが作るものにどのような価値があるべきなのか、眼鏡店やエンドユーザーに対してチャレンジしつつ、ブランドの存在意義を問いながらモノづくりをされている。そして何よりみなさんの反応を楽しんでいるように思います。
さて、会期中のアルマミカイベント、どんなモデルが届いているかといいますと、
会期中、すべてのモデルに年代をシールしています。この時にこんなモデルをデザインできたのかという驚きを感じて頂くために。
美佳さんの思い入れも深いファーストコレクション。今後もう見られないかもしれません。
「MOON」2005年モデル ¥25920(税込)。
濃厚でビビットな赤。細身のラインが美しい。
「LONDON」2007年モデル ¥25920(税込)。
かなり早い段階で細身のビックサイズでポップなオクタゴンを提案。
「ISOLATION」2011年モデル ¥30240(税込)。
歴代ケースのサンプルもあります。アルマミカといえば毎回オリジナル生地のケースを作ることで有名です。
少量ですがデットストックケースも見つかりました。数の許す限り、ご購入者にお分けします。
いかがでしょう?皆様の感性を刺激するイベントになれば幸いです。
(プレス 漆畑)
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