眼はいつも働いているのです。

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February.

2022.

こんにちは。G.B.Gafas KYOTOの岡田です。

私がオプティシャンとして働きはじめて20数年が経ち、年齢も40代後半に差し掛かって参りました。以前から通っていただいているお客様も同じようにお年を重ねていらっしゃいます。

 

最近、常連のお客様から度数の相談を受ける事がありました。

「これまで、全然問題なかったのに見えにくい気がする。」「前より視力が下がったのではないか?」という内容でした。

早速視力をチェックさせていただきましたが、大きな変化はありません。お話しをよく伺うと34時間デスクワークをこなして席を立つと、遠くがボヤける感じするとのこと。

試しに遠くが見やすくなるように度数を変えると遠くはよく見えるが、近くに置いた図表は見えにくくなっているという回答でした。

「このような状態を端的に表すと老眼ですね。私も全く同じような感じです。」とお答えしました。するとお客様は「いよいよ来たか。」と小さく仰ったのです。

 

眼は近くを見る時、ピントを合わせようと働きます。逆に遠くを見てる時は、ピントを合わせる必要がないのでリラックスした状態でいられるということです。このピント合わせには眼内にあるレンズを使うのですが、加齢と共にこの働きが鈍くなってくるのです。

その結果、手元の細かい文字等が見えにくくなります。また、眼は精一杯の力で近くにピントを合わせようとするので、瞬間的に遠くを見ても焦点が合わず、最初ボヤけたように見え、少しずつ遠くにピントが合う感じになるのです。

 

現代人は1日の大半を近くを見て過ごします。スマホやPCを見ている時間をトータルすればかなりの時間になるのではないでしょうか? つまり、眼は超過勤務状態なのです。おまけに眼が疲れやすくなってもライフスタイルは早々変わらない。ならば、強力な助っ人が必要でしょう。

それが『遠近両用レンズ』です。

 

 

遠近両用レンズとは、レンズの上部が遠方を見るための度数になっており、レンズの下部に行くにつれ、近方を見るための度数へとグラデーションのように変化する構造のレンズです。

 

 

遠くを見る時は、視線が上向きになるのでレンズ上方(遠方用度数)で見ていただきます。

 

 

近くを見る時は、視線が下向きになるのでレンズの下部(近方用度数)で見ていただきます。

視線を移動するだけで手元の距離に合った適切な度数で見ることができますので眼の負担を大きく軽減できるのです。

 

こんなふうに説明をされると少し面倒な感じがするかもしれません。しかし、レンズ内に見やすい部分があると自然とそこに視線がいきます。もちろん、慣れは必要ですよ。特に普段から度数入りの眼鏡を常用されている方は、その感覚をつかみやすいと思います。

 

ちなみに、40代手前の方でスマホをよく使用をされる方には、サポートレンズがオススメです。

 

 

基本構造は遠近両用レンズと同じですが、度数の変化が緩やかです。レンズを上下二つのパートに分け、スマホを見るために視線が下に向くと近方用の最適な度数で見ていただくことができます。遠くを見やすくすることをメインに考えていたのが、これまでの眼鏡です。最近はライフスタイルの変化に合わせ、近くも最適な度数で見ることで眼の負担を減らす発想になっているのです。

 

新しい眼鏡をお考えであれば、ぜひご参考になさってください。

 

(G.B.Gafas KYOTO 店長 岡田)

 

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