毎年、バイイングチームが国内外展示会を巡りったり、様々な情報をキャッチしながら、光るものがある新進ブランドを探すのですが、簡単に見つかる訳ではありません。一定のクオリティーがあり、オリジナリティとファッション性を兼ね備えたコレクションを発表しているニューカマーは決して多くはないのです。
そんな中、2020年にG.B.Gafas取り扱いブランドのラインナップに加わったのが『DE FONTAINE』です。フランス マルセイユを拠点にし、ハンドメイドを主体としたコレクションで着実にファンを増やしています。
日本では初お目見えのブランドでしたのでネームバリューこそありませんでしたが、手作業ならではの温もりを感じられるフォルムには、有名ブランドにはない新鮮な味わいを持っており、店頭でも大変ご好評をいただき、完売となりました。
そして今回、ようやくG.B.Gafas各店に再入荷致しました!
改めて、ブランドのご紹介をいたします。
デザイナーは、ヤッニック・ドゥ・フォンテーヌ氏。パリのシャンゼリゼと16番街にある眼鏡店に勤務し、オプティシャンとして10年間キャリアを重ねました。しかし、元来モノづくりが好きであった彼は、次第に自身でデザインをしたいという欲求かられ、フランス最大の眼鏡産地であるジュラ地方の様々なワークショップに参加し、眼鏡作りの基礎を学びました。その後、独自の手法でコレクション製作に取り掛かりますが、満足できる仕上がりになるまで5年の歳月かかったと言います。
使用しているのは、フランスやイタリアのアセテート(樹脂)です。眼鏡作りを学んでいた頃に出会った年代物のアセテートを磨いた時に現れた輝きは、今でも忘れる事ができないそうです。それ以来、自分のブランドのメイン素材はアセテートと決めたそうです。全てフランスの物を使用したいという想いがあるとの事ですが、最高の品質を求めた結果、新しいアセテート生地はイタリア、丁番パーツは日本から取り寄せています。
DE FONTAINEの最大の特徴。それは、デザインと製作の全行程をヤッニック氏が一人で担当している事です。全てを自分でコントロールする事で可能になるオートクチュールのような拘りが、このブランドのアイデンティティだと言えるでしょう。その結果、仕事量は多いのですが、製作ペースはゆっくりです。1日の作業時間は8時間~10時間、週6日で月産80本の眼鏡が完成します。
彼が眼鏡製作に使用するのは、60年代のフランス製加工機です。ジュラ(フランスの眼鏡産地)で眼鏡作りを学んだ仲間には、3Dプリンターやコンピューター制御のCNC旋盤を使っている人達も少なくないようで、最新のマシンでつくられる眼鏡もクールだと言いつつも、昔ながらの機械が持っているフィーリングの方が自分の手には合っているそうです。古い機械を自分でメンテナンスしつつ、手仕事の感触を確かめるというやり方が彼の流儀になっています。
そんなオールドスタイルな製法から生み出されるモデルは、彼の母国フランスのトラディショナルなデザインを踏襲しつつ、彼独自のアイデアや美意識が反映されたものになっています。
上 DFL17 ¥41,800(tax in)
存在感のあるフロントが目を引くモデル。枠の外周と内周が異なるというフレンチトラッドフレームの特徴を感じさせつつ、パント(ボストン)を変形させたレンズシェイプが新鮮です。
下 DFL1 ¥41,800(tax in)
フレンチトラッドな眼鏡の代表格といえば、フレーム上部にエッジを立てたクラウンパントのセルフレーム。こちらはブリッジにもエッジをつくった変形バージョンになっています。
デザイン性はありますが、着用していただくと何気に知的な雰囲気が漂い出すモデル揃いです。ファッションを楽しむ大人に是非お試しいただきたく思います。
最後にもう一つ、付属の眼鏡ケースもヤッニック氏のハンドメイドです。上質のレザーを使用し、一つ一つ手縫いで仕上げています。感度の高いブランドはケースのデザインにも手を抜かないものですが、ここまで愛情を込めているブランドは本当に稀です。
ぜひ、実物をご覧下さい。そして、味わい深いフォルムに魅了されて下さい。
約1年ぶりにG.B.Gafasに再入荷したDe Fontaine ( ドゥ フォンテーヌ ) の魅力について改めてご紹介!デザイナーのヤニック氏のショートメッセージもありますのでご覧下さい!
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<G.B.Gafas KYOTO 店長 岡田>
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