素材の話

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 17

March.

2021.

皆さん、こんにちは。G.B.Gafas KYOTOの岡田です。

最近、JULIUS TART OPTICALをはじめとするボリューミーなプラスチックフレームが男性だけではなく、女性にも人気が高まってきています。

存在感のある眼鏡を着こなしのアクセントに活用する方が増えているという事ですね。

 

 

さて、本日はちょっと素材の話をしたいと思います。

今注目が集まっているプラスチックフレーム。このプラスチックフレームがセルフレームと呼ばれている事をご存知の方も多いでしょう。

『セル』とは、セルロイドというプラスチック素材が由来となっています。眼鏡がお好きな方なら、セルロイドという名前もご存知かもしれませんね。

 

しかし、今は、ほとんどのプラスチックフレームには、『アセテート』という素材が使用されています。アセテートは、セルロース(綿)を使用しており、この点においてはセルロイドと同じで、違うのは、そこに酢酸系の溶剤を加えて作っているという点です。

アセテートが多く使用されるようになった理由は、圧倒的な加工性の良さによるものです。

カラーバリエーションも豊富に作れ、透明感も高いとなればメインの座につくのも頷けるというものです。

 

セルロイドは、1856年に開発された世界で最初のプラスチックです。セルロース(綿)に樟脳を加えて作られる素材で、乾燥させる事で強度が増します。テンプル(眼鏡の腕部分)に芯材を入れない『ノー芯』という技法もこの強度ゆえにできる事です。

また、丹念に磨かれる事で生まれるしっとりした艶は、象牙やべっ甲の代用品として考案されたという歴史的背景からも納得の美しさです。

しかし、そんなセルロイドには難点がありました。可燃性があるため、摩擦によって発火する可能性があるという事です。そのため、セルロイドを加工するためには、高い安全基準が必要となり、限られた工場でしか扱えません。

 

現在、セルロイド製の眼鏡を作っているのは、日本のみとなっています。ちなみに可燃性があるとはいえ、日常の中で使用する分には問題ありませんのでご安心ください。

 

 

セルロイド製の眼鏡達。上から時計周りにH-FUSIONの初期モデル、OLIVER GOLDSMITH のセルロイドモデル。そして、YELLOWS PLUSにセルロイドで別注した限定モデル。

 

この扱いにくくも、歴史ある素材『セルロイド』。今後も注目していきたいと思います。

 

<G.B.Gafas KYOTO 店長 岡田>

 

 

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